2012年07月11日
怪談累が淵 1957日 中川信夫

理不尽に殺された男が
(借金した侍が金貸しの按摩を殺害)
怨霊となって侍と奥方を死に追いやります。
これがプロローグ。
20年後、
侍の息子は大店の手代に、
その店のお嬢様の小唄の師匠が按摩の娘で、再会。
もちろん二人とも出生のことは知りません。
そして、ドロドロの三角関係がもつれて行きます。
三人とも良い人物設定のところが妙です。
三人ともに肩入れしてしまいます。
けれど、侍の息子(手代)は、按摩の娘を貶いれてしまうのです。
娘も父親と同じく怨霊に。
人は所詮、宿命があるかのごとくの物語の流れです。
三人ともにまっとうな人として生きているのに、
ちょっとしたほつれで転がり落ちます。
因果応報を背負う二人はいかんともし難く展開します。
この流れに抵抗できすに流れてしまいます。
この映画を見入ってしまうのはこのあたりの上手さからです。
それと、カメラ、光、アングル、
怨霊と人物の切り返しがとても良いです。
落語が原作ということですが、
そんなリズムも感じました。
幕末太陽傳 1957日 川島雄三
ジョーカー 2019米 ドット・フィリップス
たかが世界の終わり 2016加/仏 グザヴィエ・ドラン
ア・ゴースト・ストーリー 2017米 デヴィッド・ロウリー
長いお別れ 2019日 中野量多
郵便配達は二度ベルを鳴らす 1942伊 ルキノ・ヴィスコンティ
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Posted by いもたつ at 07:36│Comments(0)
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