2016年01月31日

はなちゃんのみそ汁 2015日 阿久根智昭

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人生に制約があると、苦しいけれど、その分濃くなるということを示してくれています。
若くして亡くなった千恵さんはもちろん無念でしたでしょうし、遺された夫の信吾さんも娘のはなちゃんも残念きわまりないでしょうけれど、とても濃密な時間を過ごしたことがこの映画で伝わってきました。

この家族の実話を丁寧に映画化された作品でした。
もちろん涙なくしては観られませんでしたが、生きる上で起きていることは一方ではない、辛いことも辛いだけではないことがわかります。
夫婦二人はどれだけ相手に想いを掛けたのでしょうか?あれだけ娘が健やかに成長することを願った母は稀有ですし、娘もにもそれは伝わったでしょう。

逃れることができない制約を受け入れた時、人は本当に素晴らしい存在となることと思えました。


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