2014年02月11日

ゼロ・グラビティ 2013米 アルフォンソ・キュアロン

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宇宙空間に放り出された女性宇宙飛行士が生還できるか。
物語はこれだけですが、
これと、宇宙空間(無重力)での描写を突き詰めた映画です。

重力がどれだけありがたいか、
というよりもその前提で生きていることが嫌ってほど伝わってきます。
放り出されたら絶望しかない宇宙空間で、主人公のライアンは何度も“生”をあきらめます。けれど彼女を支えてくれるものが現れます。
舞台は宇宙ですが、人間が生きることはどういうことかがテーマです。

ライアンは生還しますが、その姿は誕生です。
私達に生きる困難と、それにぶつかり生きていくことが生きることと諭します。
たった二人の登場人物ですが、
人が生きる背景、生きてこれた今までに、多くの人が関わっていたことを匂わせます。
良い映画でした。

3Dで観ましたが、映像も素晴らしかったです。


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