2014年01月04日

ジャッカルの日 1973英/仏 フレッド・ジンネマン

140104blogy.jpg

淡々と腕利きの殺し屋の仕事ぶりと、
それを追い詰める有能な警視を映します。

両者の、共に事に至るまでを丁寧に時間をかけて描写していて、
ロベール・ブレッソンのような雰囲気です。

用意周到、念入りに準備する殺し屋は、
イレギュラーにも対応出来て、
また人たらしの魅力も備えています。
サイコパス的な、女も男も惹きつける不気味さもあります。
対する警視も天晴れで、
任務のためなら政府の要人さえも利用、容赦ない仕事ぶりです。
二人の鍔迫り合いに魅入ります。

最後の最後に顔を合わせて決着が付きますが、世間には何もしれない現実を提示する所も好感です。

ちょっと話をなぞった感じや、
殺し屋の危機の落ち方が気になりましたが、
楽しめた映画でした。


同じカテゴリー(銀幕倶楽部の落ちこぼれ)の記事画像
女のみずうみ 1966日 吉田喜重
冬の小鳥 2009韓/仏 ウニー・ルコント
飢餓海峡 1964日 内田吐夢
天城越え 1983日 三村晴彦
同じカテゴリー(銀幕倶楽部の落ちこぼれ)の記事
 幕末太陽傳 1957日 川島雄三 (2019-11-10 12:17)
 ジョーカー 2019米 ドット・フィリップス (2019-11-08 09:38)
 たかが世界の終わり 2016加/仏 グザヴィエ・ドラン (2019-08-26 09:15)
 ア・ゴースト・ストーリー 2017米 デヴィッド・ロウリー (2019-08-02 09:16)
 長いお別れ 2019日 中野量多 (2019-07-07 12:01)
 郵便配達は二度ベルを鳴らす 1942伊 ルキノ・ヴィスコンティ (2019-06-27 09:08)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ジャッカルの日 1973英/仏 フレッド・ジンネマン
    コメント(0)