2013年10月07日

市民ケーン 1941米 オーソン・ウェルズ

131007blogy.jpg

二度目の鑑賞です。
ローアングルカメラでの長回し、光と影のコントラストでの暗示、
パンによる観客へ不安の掻き立てなど、凝った技法が随所に行われていることが、
今回とても感じました。
それが、主人公ケーンの豪勢なのに、空虚な人生と絡むところも見事です。

結末を知らせて、そこから主人公の人生を追うのですが、
冒頭にこの物語を理解するのに必要な情報をダイジェストで伝える脚本も斬新です。
そして新聞王の人生ですからとても自然です。
その後ドキュメンタリーのように進むところも、
キーワードとしての“薔薇の蕾”を観客に意識させるところも上手い進め方です。

世界的に大絶賛の映画だけに、
まだまだ奥が深そうですが、まだまだ私が感じることはこれくらいです。
数年後にまた鑑賞しようかなと思っています。


同じカテゴリー(銀幕倶楽部の落ちこぼれ)の記事画像
女のみずうみ 1966日 吉田喜重
冬の小鳥 2009韓/仏 ウニー・ルコント
飢餓海峡 1964日 内田吐夢
天城越え 1983日 三村晴彦
同じカテゴリー(銀幕倶楽部の落ちこぼれ)の記事
 幕末太陽傳 1957日 川島雄三 (2019-11-10 12:17)
 ジョーカー 2019米 ドット・フィリップス (2019-11-08 09:38)
 たかが世界の終わり 2016加/仏 グザヴィエ・ドラン (2019-08-26 09:15)
 ア・ゴースト・ストーリー 2017米 デヴィッド・ロウリー (2019-08-02 09:16)
 長いお別れ 2019日 中野量多 (2019-07-07 12:01)
 郵便配達は二度ベルを鳴らす 1942伊 ルキノ・ヴィスコンティ (2019-06-27 09:08)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
市民ケーン 1941米 オーソン・ウェルズ
    コメント(0)