2013年05月09日

ミッドナイト・イン・パリ 2011西/米 ウディ・アレン

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1920年代のパリへ主人公がタイムスリップします。
そこには当時活躍中の芸術家達がワイワイガヤガヤやっている世界です。
主人公は自身にとっての憧れの時代・空間に夜な夜な通います。

夜中の12時にクラシックのプジョーが現れ、そこがタイムトラベルの入り口です。
粋な設定で、多くの人が迷いこみたくなります。

ウディ・アレン監督らしい、会話劇が、昼間も夜も続きます。
ただその内容が、教養ひけらかしの皮肉と、
真の文化人の会話という対比ですが、
どちらも毒ありで、アレン監督らしいところです。

パリ(当時でも今でもどちらでも良い)が好きなことと、
当時の芸術家達に思い入れがある程楽しめる映画ということは間違いないのですが、
それよりもウディ・アレン作品が好きかどうかの方が好きかどうかの決め手でしょう。


主人公は、1920年代のパリに憧れ、
1920年代の女性は19世紀後半の彼女が生きる前のパリに憧れ、
19世紀後半のパリはルネッサンス時代に憧れているという入れ子のくだりがあります。
きっと自分がタイムスリップできるとしたら、
それは自由自在ではないんだと、妙に納得したくだりです。


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