2012年05月11日

メロンの様子

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3月からの育苗が終わり、
畑での世話になりました。

幸い先日の雹の被害もなしです。

暦では初夏ですが、朝晩の気温差が大きく、
ビニールを開放する時間はこまめにして温度管理しています。

メロンに限らず、農業は天候に対して受身です。
じっくりと構えることは結構大切です。
  


Posted by いもたつ at 07:41Comments(0)芋日記

2012年05月10日

雹とカラスのいたずら

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ほしいも産地にいると鳥の声がいつも聞こえてきます。
それは良いのですが、
サツマイモの畝(うね)間に麦を育てる麦間栽培の、
麦の種を蒔いてもカラス(と他の鳥)が食べてしまいます。

土をかけて踏み固めても、
掘り起こすようです。
さすがに全部を見つけるわけではないのですが、
麦の芽がマチマチになっているところがあります。

そして、麦間栽培はあらかじめ畑に畝(うね)を立てて、
黒いビニールで(抑草と畝を温めるため)畝を覆います。
そのビニールが雹で穴だらけになってしまいました。
  


Posted by いもたつ at 07:27Comments(0)芋日記

2012年05月09日

志らくのピン~古典落語編~

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二つ目のらく兵さんが一席、
志らく師匠がたっぷり三席、
仲入りもソコソコの二時間半でした。

らく兵さんは、四月に二つ目に昇進したばかりとのことですが、
なかなかの腕前でした。
その二つ目昇進の話を、志らく師匠は枕につなげます。
前座の頃の、談志師匠との話です。
志らく師匠の談志ネタと談志マネが上手くて、楽しくてです。

亡くなってまだ半年ですが、
こういう枕も変化して行きそうです。

「たぬき三部作」
狸の札、狸の鯉、狸賽と続けました。
助けられた子狸登場の場面が、
先代小さん師匠を想わせます。
小さん師匠の域にはまだまだですが、上手いです。
談志師匠ゆずりのアクの強さは当然醸し出されていますが、
志ん朝師匠の様な鮮やかさがあり、
小さん師匠にもですから、かなり器用で芸達者です。

「唖の釣り」
志らく師匠の意気込みを感じます。
現代では滅多に高座にかけないネタでしょう。

それを躊躇なしに、
全力で、唖を演じます。

この精神は談志師匠のようです。

「お直し」
志ん朝師匠の「お直し」は芸術でした。
それと比べてはいけないと思いつつ、
比べてしまいます。
それだけレベルが高いです。

この話は、
ダメ旦那がどこまで己の愚かさを最後に悔いて、
ダメ旦那を捨てきれない女房が、
悔いる旦那に惚れられていることを確認し、
それがあればどんなに哀れでも我慢できる、
を最後にどれだけ表現するか、
それを話中延々と仕込む落語です。

それを忠実に再現しています。
ブレがないんですね。

志らく師匠、まだまだ上手くなるでしょう。
  


Posted by いもたつ at 07:48Comments(0)芋日記

2012年05月08日

人参芋とかぼちゃ芋

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お取引先から「かぼちゃ芋」の種芋を頂きました。
このサツマイモの苗を作って欲しいということを兼ねてです。

毎年人参芋の苗を購入してくれているお取引先なのですが、
人参芋とかぼちゃ芋が似て、かぼちゃ芋の苗がなかなか手に入らないことから、
タツマの人参芋の苗を購入しているということです。

育ってきたかぼちゃ芋の苗は、人参芋の苗にそっくりです。
種芋も似ていたのですが、確かに同じ感じのサツマイモになりそうです。
  


Posted by いもたつ at 07:33Comments(0)芋日記

2012年05月07日

順調に出揃いはじめました

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有機干し芋用のサツマイモは、定番の3品種
「玉豊」「いずみ」「玉乙女」を中心に、
希少な「安納芋」「人参芋」を今年作ります。
それに加えて、新しい品種も試みています。
「ほしキラリ」「紅マサリ」です。
それ以外にもほんの少しですが。
「紫芋」「太白芋」「紅あずま」「かぼちゃ芋」を作ります。
  


Posted by いもたつ at 07:25Comments(0)芋日記

2012年05月06日

育苗ハウスが草だらけ

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一昨年は絶好調というほど、
育苗が上手くいったのですが、
昨年はさんざんの結果でした。

今年は昨年の反省を踏まえて新しい方法を取り入れて
育苗を始めました。
育苗は一昨年ほどではないですが順調です。
しかし、草はそれを上回るほど順調に伸びてしまいました。

有機サツマイモの苗ですから、
農薬は使いません。手取りです。
日中はハウス内は暑いので、朝と夕方、または曇りや雨の日に除草しています。
  


Posted by いもたつ at 08:36Comments(0)芋日記

2012年05月05日

麦間栽培の麦

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秋に準備の麦間栽培と
春に準備の麦間栽培を試しています。

秋準備の麦がようやく伸びてきました。
3月~4月の気温が低く、昨年よりも大分遅れていますが、
雑草も遅れているので、なんとか予定通りにいきそうです。
  


Posted by いもたつ at 09:17Comments(0)芋日記

2012年05月04日

父の初七日 2009台 ワン・ユーリン

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神道の葬儀に出席した時に仏教とは違うなと思ったことがあります。
仏教でも宗派の違いでの違いがあります。
それがお国が変わればですから、
かなり風習は違うものです。
それを可笑しくみせてくれる映画です。

けれど、故人と親族の近さ遠さで役割がそれぞれ決まるのは同じです。
そして、近ければ近いほど、葬儀の間は演じているのも同じです。

主人公は故人の娘です。
故人は53歳で亡くなっている設定ですから20歳代でしょう。
そして彼女はバリバリのビジネスウーマンです。
その彼女が田舎に帰り、古い風習の葬儀の当人として過ごす七日間です。
戸惑うギャップも可笑しいですし、
その戸惑いの中で亡き父と自分の忘れていた関係を思い起こします。
王道です。
だからコミカルで時々ほろっときます。

観ていて先が読めるのですが、
やはりラストに彼女が父を想うシーンが良かったです。
彼女の日常に父はいつもいません。存命中でも今でも。
でも葬儀が終わり数ヶ月が経ち、
ふとしたことから、想い出すことなどまずない場所で、
涙があふれ、とまりません。

これも王道ですが、感動しました。
  


Posted by いもたつ at 09:18Comments(0)銀幕倶楽部の落ちこぼれ

2012年05月03日

2012年5月 治作

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* 若狭のわかめ
春を最初に演出してくれます。
今が旬の海の味覚です。
さあ、今宵の宴がはじまる香りを運んでくれました。


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* 酢の物
ミルガイ、蕗、焼きナス、はすいも(青ずいき)
親方曰く、「夏の先取り」とのこと。
あいにくの雨だったのですが、この酢の物で、
さっぱりさせてくれます。
わかめに続くミルガイの海の味覚、
香ばしい焼きナスに、青いものが合います。
酢の加減がよく、食欲をかきたてます。


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* 鮎飯
食欲が沸いたところで、ご飯を少し。
しかも鮎飯。
この量しか出してくれないのを怨みたくなる美味しさです。
香りよし。苦い旨みあり。身の美味しさあり。ご飯と相まって最高です。
塩加減もよし。です。

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* お造り
平貝、アオリイカ、カツオ、カツオの皮の炙り、アジ
言い遅れましたが、今宵の料理の友は、
「13by山廃純米」です。

カツオの皮の炙り
塩味利いていて、皮とカツオの美味しさがストレートに味わえます。
味が詰まっています。
13by山廃純米も真骨頂で応えます。

アオリイカ
ねっとり甘い。肉厚ですが、包丁が丁寧に入っているので、
食べやすく、とろけるようです。
コリコリの食感と後から貝の味が醸されます。
今晩の最初からの海の風味も感じます。

カツオ
さっきのアオリイカとは違う感覚で、
口の中でとろけます。
カツオの味なのですが、その味がとても上品なのです。
カツオは好きでよく食べるのですが、
さすが治作のカツオは違う!
と叫びたくなる絶品です。

アジ
こちらはアオリイカとは違うねっとり感覚があります。
今回のお造りでも、くどい系の演出があり、
他が引き立ちます。
もちろんアジ自体も新鮮で、アジらしく、
これも二切れでは殺生を言いたくなります。

このままこれだけで酒を飲んでいたくなります。

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* お椀(ヨモギのくず豆腐)
お椀があるからお造りに決別できます。
まず汁をすすります。
恍惚になります。
薄味だから汁のおいしさが直線でわかります。
次に、ヨモギ豆腐、蕗、コノコを単体で味わいしっかりと
受け止めて、
次に、一体で食べてこのお椀の美味しさを満喫します。
一気に食べてしまいました。
(コノコを少し残して、山廃純米とチビリやりましたが)

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* 八寸
九条ネギの酢味噌がけ(ホタルイカ、アオリイカ)
ネギは大好きな野菜です。
いつもはワイルドにそのまま食べることが多いのですが、
しっかりと料理になっているネギはまた格別です。
今回、春、初夏を感じる料理ですが、
これはそれを強く感じます。
酢味噌のうまいってことはないです。
そこに大好きなネギと
美味しいホタルイカとアオリイカ、
確信犯です。

さばの子
春は鯖の卵がとれるそうです。
新鮮な鯖の卵ですが、
クセがあるので、食べやすくひと手間もふた手間もかけているそうです。
確かに、くさみは全くなく、酒のおつまみに最高です。
何気なく美味しいとなってしまいそうですが、
鯖の卵だとは思えないスッキリした味わいです。
日本料理の深さをまた知りました。

カマス寿司
淡白な身に香ばしさが加わり、酢飯が甘さを引き立てます。
隠し味で山椒を感じたのですが、
それにもひと手間入れてあるとのこと。
とても美味しかったです。

木の芽味噌田楽
これも風味が楽しめます。
春の息吹が詰まっています。
やわらかい豆腐を見事に焼き上げています。
初夏を感じます。

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* ごま豆腐
治作でこれははずせません。
治作に来たことを再確認です。
そしてこれを食べたかった。と食べると再認識します。
これこそここでなければ食べられません。


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* 赤ムツの煮付け、甘鯛

赤ムツの煮付け
頭は大好物です。
付け合せのごぼうを食べながら、
骨をしゃぶります。
顔の部所のそれぞれをしゃぶります。
目も、頬も、口も、口まわりも、それに付随の皮も。


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甘鯛
こちらも頭です。
こちらは塩焼きです。
こっちもしゃぶります。
二通りしゃぶり、
こんな幸せはないほど。魚の美味しさを味わい尽くしました。


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* 炊き合わせ
(甘鯛、カブ、椎茸、豆腐、スナックエンドウ)
味付けは酒と塩だけ。
そのスープの美味しいこと。
野菜と甘鯛の出しの凄さです。
カブは絶妙の歯ざわり、
スナックエンドウ甘さとシャキシャキ感、
豆腐がうっすらしか出汁を吸っていない良さ、
肉厚の椎茸は出汁に協力、肉ははし休め、
甘鯛は身がほぐれて、さっきの頭とは違う身の美味しさ、
甘鯛は焼くよりも、炊くのは鮮度が命で、素材を厳選するそうです。

スープは魚と野菜が合いまるからこその味わいです。

炊き合わせであって、鍋っぽくて、お椀の上手さがある料理でした。



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* そうめん
美味しい美味しいで過ごした時間の締めです。
お腹一杯ですが、これがまた入ってしまいます。
今晩っもテーマの春から初夏、
ここでも味わいました。


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* わらび餅
本わらび粉100%。
モチモチでわらびの上手さと
きな粉の香ばしさと甘み。
一件地味、だけどしみじみ来る美味しさです。

絶妙な歯ごたえですが、
これは練り具合が決めます。
時間をかけて丁寧に練りますが、練りすぎてはダメです。
その按配が歯ざわり美味しさを気めます。

最後まで、業があふれるとても美味しいひと時でした。





追伸
昨日5月の「毎月お届け干し芋」出荷しました。今月は、ホシキラリ丸干し芋です。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
毎月お届けの「今月の干し芋」の直接ページはこちら
http://www.tatuma.co.jp/teiki-month.html
">今月の干し芋
  


Posted by いもたつ at 10:10Comments(0)いもたつLife

2012年05月02日

長い灰色の線 1954米 ジョン・フォード

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アメリカ陸軍士官学校「ウエストポイント」に
50年教官として勤めたマーティ・マー(主人公、タイロン・パワー)の
自伝映画です。

ウエストポイントは、
アイゼンハワー大統領はじめマッカーサー元帥等を送り出した
伝統ある名門士官学校のようです。
当時アメリカの誇りだったのでしょう。
(今もそうかもしれませんが)
製作がベトナム戦争前なので、
本当に良き士官学校として描かれているようにみえました。

このあたりは、郷愁がある者とない者で感じ方はかなり違うでしょう。

映画は、50年にわたる教官と家族、そして生徒たちとの交流です。
タイロンパワーは主人公の、長い人生を上手く演じています。

生徒が戦死して、その息子をまた教えるということの悲哀。
でもそれは、祖国のため。
このあたりの心の葛藤もいやらしくなく描かれます。
映画全体にユーモアある演出もあり、
ジョン・フォード監督の手腕がさえます。

もう一つの見どころは、
士官学校の生徒たちの演奏と行進が要所で出てくるシーンです。
映像も綺麗だし、使いどころも良いと思いました。
  


Posted by いもたつ at 07:36Comments(0)銀幕倶楽部の落ちこぼれ