2012年03月17日
サラの鍵 2010仏 ジル・パケ・ブレネール

戦時中でのこととはいえ、
もし自分の親やごく近い血筋のものが、
ホロコーストに加担していたとしたら、
それを知りたいか、教えて欲しいか。
知っている知らないは別として、
ジャーナリストにそのことで取材をされたら、
もちろん、罪を問われることはないとしても、
どう応えるか。
人が真実や事実を求めるのはどうしてか。
この映画の主人公もそれがわからなくなります。
サラの生きた軌跡は悲劇です。
その痛さは、みせられてもわかることはありません。
けれど事実を積み重ねることしか次はありません。
生きていることは、次の世代につなぐことです。
そこがサラと主人公をつないだのだ。
という感慨がありました。