2010年10月21日
オーケストラ 2009仏 ラデュ・メヘイレアニュ

クライマックスのヒロインの演奏シーンだけでも鑑賞の価値があります。
表情とバイオリンを弾く姿で、自身の心と、
オーケストラの姿と、ラストに至る経緯のこの映画の芯も
表現します。
基本はコメディですが、
ソビエト時代のソビエトと東欧の芸術家の身の置き方や、
その後の今の彼らが自然と描かれています。
ちょっと辻褄が合わなくなる(個々の考え方しだいですが)
それを気にしなければ、家族や夫婦愛、友情も盛り込まれた作品として
楽しめます。