2010年10月28日
花のあと 2009日 中西健二

静かにあくまで静かにはじまり、終わりました。
藤沢周平の世界を伝えるためです。
ほぼ止まっているシーンを多く使い、つなげて、
無駄な説明は省いて、綺麗な仕草と表情、
自然を時の流れで映し、深い物語としています。
しっとりと心をとらえてくれました。
ヒロインは花の季節に「ではまた」と言って別れた理想の男と、
その後一度剣をまじえることが出来ただけでした。
しかし一年が経ち、ヒロインには、
理想ではないけれど、素敵な男が待っていました。
この男を魅力的にしたのは、
ヒロインと花のように散った理想の男だったのでしょう。