2012年02月28日

本物のフィアンセ(グリム童話)by SPAC

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「この綺麗な赤いバラの花は何故咲いているのだろう?」
という何故の丘から始まり、
何故の丘に一回りして終わります。

人は目の前に起こる事象にその訳を知りたがります。
だから進歩したのですが、
何故知りたいのかは、わからないことを恐怖と感じるからです。

一回りした時、
赤いバラだけではなく、すべての存在を実感します。
名もない、何を成しえたわけではない人達への
エールでもありました。

たくさんの見どころがある演劇です。
劇中劇は可笑しく、
悪役の継母は、他人事とは思えない役です。

「少女と悪魔と風車小屋」と同じくモノクロと、
光と闇の演出で、真っ赤なバラは真っ白です。
大きさも変わります。
観客が色付けして、性格付けして観ることを促すようです。

一度だけでは味わえない奥が深い、
凝った演劇です。


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Posted by いもたつ at 07:17│Comments(0)いもたつLife
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