2025年01月25日

【SPAC演劇】メナム河の日本人 今井朋彦 演出




山田長政の活躍を描く遠藤周作原作の演劇化です。
舞台は王宮と野外で、それを連想させるのが天井から吊るしたカーテンと微かな効果音です。想像させる巧みな舞台で、それを後押しするのが衣裳です。
物語は時代を感じさせる王位継承争いにキリスト教の布教が絡みます。
どちらも普遍的なテーマです。

劇は力強い会話劇で、舞台と衣裳で時間と空間を当時のタイの王国にさせて置いて。役者にその人物が乗り移ったように台詞が乗ります。
山田長政は野望があって成り上っていったけれど、それは一つの結果で、どう生きていくか、きっと常に模索していたのでしょう。
そしてそれは他の人物も同じで、はたま観劇している私の日常も同じです。
人が生きるということの普遍も描いている劇でした。



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Posted by いもたつ at 13:00│Comments(0)いもたつLife
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