2024年09月30日

【9月 新国立劇場 文楽】




社会人のための文楽鑑賞教室と銘打っての公演です。

*伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段
まずは口開けという感じの短い演目ですが見どころは満載でした。
義太夫二人と三味線三竿、そして艶やかなお七です。
100年前に考案された人形遣い3人ともに消える梯子登りは素晴らしいの一言です。

*解説 文楽の魅力
一幕を見せてからの解説ですから聞き入ります。今までもこの手の解説を何度か聞いていますが、今回も細かい人形の仕組みに日本の古典の歴史や知恵、継承を感じました。

*夏祭浪花鑑 釣船三婦内の段・長町裏の段
昼の部の歌舞伎と同じ演目で、まず団七の全身入れ墨をどう人形で表すかに注目していましたが、いやはやこの文楽と言う人形浄瑠璃はなんでも表現できることに驚きです。
それは歌舞伎でも団七が義平次を、どうしても殺さなければならない逡巡とそれを執行する時の狂気がクライマックスで、この場面の鬼気迫る人形は人が演技する以上ではないかという人間が切迫した時そのものでした。

文楽の凄さを堪能しました。



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Posted by いもたつ at 11:00│Comments(0)いもたつLife
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