2024年09月29日
【9月 新国立劇場 歌舞伎】

*夏祭浪花鑑 二幕三場
序幕 住吉鳥居前の場
二幕目 釣船三婦内の場 長町裏の場
中劇場での歌舞伎と小劇場での文楽を、同じ演目で観られるという企画です。ますは歌舞伎です。
江戸時代に生きる感覚として「男が立つ」「男が立たない」というのがあります。この芝居もそこがポイントで、でもそれは男に限らす女もです。
一見「武士は食わねど高楊枝」のようなきっぱりとした気風であり清々しさのイメージがありますが、実はその男が立つ立たない自体が独り歩きもしてしまいます。
そんな市井の輩と女たちの生き方が活き活きと描かれます。それはドロドロした人の性までです。
団七は義理の親の義平次を殺めるのですが、ギリギリのところまで耐えて、でも臨界点をこえてしまいます。
ここには打算がなかったか。少なくても現代の感覚でのずるがしこさは感じません。
当時嫌な奴もたくさんいたのは今も昔も変わりません。
でも根付いていた「男とは」「女とは」は、かなり違う価値観であったことを実感する歌舞伎で、その演目でした。
spac演劇ラーマーヤナ物語/演出 宮城聰
spac演劇 ラクリマ、涙 ~オートクチュールの燐めき~/演出 カロリーヌ・ギエラ・グェン
spac演劇 叫び/演出 小島章司
spac演劇 ラーマーヤナ物語/演出 宮城聰
spac演劇 マミ・ワタと大きな瓢箪/演出 メルヤン・ニヤカム
spac演劇 <不可能>の限りで/演出 ティアゴ・ロドリゲス
spac演劇 ラクリマ、涙 ~オートクチュールの燐めき~/演出 カロリーヌ・ギエラ・グェン
spac演劇 叫び/演出 小島章司
spac演劇 ラーマーヤナ物語/演出 宮城聰
spac演劇 マミ・ワタと大きな瓢箪/演出 メルヤン・ニヤカム
spac演劇 <不可能>の限りで/演出 ティアゴ・ロドリゲス
Posted by いもたつ at 18:00│Comments(0)
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