2024年05月02日

【SPAC演劇】 友達 中島諒人 演出



川島雄三「しとやかな獣」を彷彿します。笑うに笑えない非常にブラックな喜劇を。
そして男を食いものにする7人の家族の圧倒的なパフォーマンスは演劇ならではです。
また凄まじいまでにこみ上げてくる嫌悪感はミヒャエル・ハネケ「ファニーゲーム」を彷彿させられます。

支配と搾取は最低の行為で、それを平然とやってのける、平然と、それをみせられることは不快が極まります。
それを引き出すのだから、この劇に、造り手の思惑通りになったということです。

不条理、理不尽は自分と社会の間の遠くない隣に潜んでいます。いつ出会わないとも限らない。
平穏な日々は奇跡だと言っても過言ではありません。
素晴らしい劇でした。



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Posted by いもたつ at 12:00│Comments(0)いもたつLife
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