2023年11月17日

【11月大歌舞伎】



【11月大歌舞伎】
【松浦の太鼓】
忠臣蔵のスピンオフで、面白い作品です。
吉良邸の隣に住まう大名の松浦は、一年経っても討ち入りが行われないことにイライラが募っています。討ち入り前夜の登場人物たちのその面持ちの劇です。

赤穂浪士の一人源吾と俳諧の師である其角との出会いのシリアス場から始まり、
其角を交えた松浦邸の句会に場を写し、ここでは素っ頓狂の松浦の喜劇になり、そこから討ち入りが成される場へと進みます。
源吾が残した句がキーになり、登場人物が配されていて話も進みます。喜劇基調でありながら、忠臣蔵の心を語っています。
仁左衛門さんのコミカルな大名ぶりは当然の見どころです。

【鎌倉三代記】
父、北条時政の命をとるか、夫三浦之介の命をとるか、時姫は逡巡するこれが良い。

男、戦士だけでなく、三浦之介の母と時姫という武家の女の気概と、戦国での庶民の心持も描かれています。

物語は今の生き方とはかなり異なる思想で展開されますが、それがまた歌舞伎らしい時代物になっています。

【顔見世季花姿繪】
歌舞伎舞踊三作品です。
華やかで女形が美しい「春調娘七種」、身体能力が見せ場の漁師二人の「三社祭」、物語としても面白い舞踊の「教草吉原雀」。
三者三様の舞台です。歌舞伎舞踊はとても好きな演目なので、堪能しました。



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Posted by いもたつ at 09:19│Comments(0)いもたつLife
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