2023年10月15日

【グランシップ文楽 2023】




秋の恒例観劇になりました。文楽2本に、間にレクチャーがあり今年は呈茶のサービスもありました。

【昼の部】 義経千本桜 ~椎の木の段~すしやの段
この有名な演目は、昨年歌舞伎で通しで観ていたのですんなり入れます。
やはり文楽は巧みな人形の動きも注視しますが、義太夫の語りとの(もちろん三味線も)相乗効果の見応えがあります。
今回は前から二列目だったのでそれを堪能できました。


【夜の部】 桂川連理柵 ~六角堂の段~帯屋の段~道行朧の桂川
時代物も、人と人の妙が織りなす生きる誇りや儚さがありますが、世話物は、この演目は特に人の業と情けに胸を撃たれます。
義太夫節がこれでもかと攻めてきます。
主人公もどちらかと言えばダメで、周りにも主人公からかすめ取る嫌な輩、義母や義弟がいて同情出来かねる設定ですが、その主人公を愛する、また家を大事に知る妻や父がやっぱりいるのです。
でも主人子が選んだ道は。
普遍な物語でした。

今回の観劇で文楽の本当の良さが朧気ながら感じてきた感じです。



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Posted by いもたつ at 13:00│Comments(0)いもたつLife
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