2023年09月14日

ゴダールのマリア 1984瑞西/仏/英 アンヌ=マリー・ミエヴィル/ジャン=リュック・ゴダール




第一部の主人公は、マリー(レベッカ・ハンプトン)で、離婚寸前の両親の間の健気な少女です。
第二部は主人公のマリー(ミリアム・ルーセル)が処女懐胎する話です。
第一部と二部は直接の繋がりはありません。第一部の終わりに「その頃」として二部に撃がれます。そして主になるのは第二部です。

処女懐胎がとても自然に軽快に描かれます。そこかしこで起こっているかのようなノリです。マリーもそうですが、ジョセフ(ティエリ・ロード)も人間臭く、どこにでもいるただの男です。けれどマリーは、イエスを産むその使命は心得ているようです。
そしてイエスが産まれると、やれやれとばかりに普通の女に戻ります。

キリスト教の非常にデリケートな部分をカラっとした映画にしてしまっている、大胆な映画という感想です。


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Posted by いもたつ at 12:00│Comments(0)いもたつLife
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