2022年05月12日

シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻





桜姫の壮絶な生き様がこの下の巻で繰り広げられ、目の当たりにされます。

桜姫を一途に愛する僧の清玄、次から次へと悪事をつなぐ権助、桜姫は翻弄されます。でも愛する権助を慕うけれど、貴族としての血はそれをも乗り越えます。

江戸の市井の人々の暮らしが織り込まれながら、根っからの人の性がこれでもかと描かれていて、よく練られて造られています。
また、貴族として守るべきモノ、伝えるモノは何かを市井の人とは違う魂が桜姫にはあることを、庶民として私は妙に頷いてしまいます。
それを舞台でみると歌舞伎の連綿の歴史も感じます。
人間の泥臭さと誇りや美意識が織り交ざられていて、心にグサッとくる部分が多く、痛くもなります。

最高のエンタメに仕上げているところは本当に凄いです。



同じカテゴリー(いもたつLife)の記事画像
メタファー思考 瀬戸賢一
バカ丁寧化する日本語 野口恵子
ギフトショー秋2010
新サンマ
「常識」の日本史 井沢元彦
同じカテゴリー(いもたつLife)の記事
 spac演劇ラーマーヤナ物語/演出 宮城聰 (2025-05-07 09:00)
 spac演劇 ラクリマ、涙 ~オートクチュールの燐めき~/演出 カロリーヌ・ギエラ・グェン (2025-05-06 18:00)
 spac演劇 叫び/演出 小島章司 (2025-05-05 10:00)
 spac演劇 ラーマーヤナ物語/演出 宮城聰 (2025-05-04 11:00)
 spac演劇 マミ・ワタと大きな瓢箪/演出 メルヤン・ニヤカム (2025-04-30 09:09)
 spac演劇 <不可能>の限りで/演出 ティアゴ・ロドリゲス (2025-04-29 10:00)

Posted by いもたつ at 09:00│Comments(0)いもたつLife
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻
    コメント(0)