2019年10月05日

印象派への旅【静岡市美術館】



英国のウィリアム・バレル(1861~1958)のコレクションはグラスゴー市に寄贈され、彼の遺言から門外不出となっていました。
今回は、展示されていた美術館の改装のために、初来日とのこと。本来なら現地でしか鑑賞できない作品です。
「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」と銘打っての展示会です。

この展示会は、印象派“への”旅の“への”がキーで、写実主義の作品と印象派の作品が転機になる時代前後の作品が展示されています。
写実の絵にうなりながらも、印象派の絵を前にすると、やはり作家のその時の境遇や思想を想います。

バレルがコレクションしていた当時は、産業革命での急速な工業化で大気汚染がひどかったことから、寄贈によせての条件として、美術館は郊外にとしたそうです。
そして、政情が不安な世の中のために、国外への移送は禁止といった条件も付けられていたそうです。
バレルが後世に、このままで遺したい気持ちの現れです。
多分、バレルは大金持ちだったことでしょうけれど、金の使い道を知っていたということでしょうか、また、英国紳士の嗜みでしょうか。

鑑賞後は、バレル・コレクションがスコットランドのグラスゴーにあることにちなんで、スコッチ・ウィスキーの講座があり参加しました。
それもとても楽しかったです。



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Posted by いもたつ at 09:10│Comments(0)いもたつLife
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