2019年05月21日

世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集 (著)受刑者 (編集)寮美千子



想像すらしなかった深い闇で虐げられていたことが、犯罪者を産んだ。
これは単に知っていただけのことで、それほどまでのことだったと受刑者たちの詩で痛感します。
ではどうすれば良いか?

この、詩を読むプログラムで受刑者たちは癒され、再犯の確率が低くなることも期待していますし、その効果はあるでしょう。少しでも人らしく変わるきっかけにもなるでしょう。
でも受刑者たちは重い罪を犯してしまっています。
もちろん彼らも苦しいし、被害者の身内は一生癒されないかもしれません。
しかし受刑者は人であるのですから、素晴らしいプログラムです。

でもやはりひっかかるのは、一線を超えてしまったことです。
前述しましたが、受刑者たちのそれまでの環境は、想像すらできない劣悪です。そんな体験が微塵もないのだから口を挟むことはできません。
ただ、負の連鎖はどんなことをしても断ち切らなければならないという、これも当たり前のことを思い、それが本当に難しいということを改めて感じたのも事実です。
自分にできることがあるのかと虚しくもなりました。

「人間」
人間という 生き物が 一番悲しい 生き物です。





追伸
5/21は「小満」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
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小満



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Posted by いもたつ at 09:09│Comments(0)いもたつLife
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