2013年03月31日
あこがれ 1966日 恩地日出夫

設定でやられたという感じです。
孤児院にいた二人が大人になって再会します。
男は、母に捨てられて孤児院ですが、
裕福でしかも人格も良い両親にもらわれます。
そして、その期待に応える好青年に育ちます。
女は、飲んだくれでカネを無心する父親に悩まされています。
父親がいることで、恋もできない状態です。
でも、途中父親は改心します。
孤児院の先生がまた、良い人です。
そして、ラストには男の実の母親が出て来て健気な態度です。
もちろん二人が愛し合ってという話しで、でも、
結ばれそうにない。という設定ですが、
良い人達がお互いを気遣ってということで、
泣けてしまいます。
終わってみれば大したことはないという感じなのですが、
映画にひき込まれました。
主演二人、田村亮と内藤洋子の青春映画ですが、
脇を固める重鎮達の演技が見ものです。
新珠三千代、乙羽信子、小沢昭一、加東大介、賀原夏子、沢村貞子 等々
泣き所、笑いどころ、そして人としての真っ当な生き方を諭すところ、
単なるアイドル映画ではありません。