2013年03月27日

君の名は 第二部 1953日 大庭秀雄

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愛し合う二人以外の進展はあるのですが、
各駅停車のような二人の関係です。

そんなメロドラマですが、
この物語は戦後間もない社会が反映されています。
主役の二人も含めて、登場人物達は失ったものがあり、
終戦後に遭遇した影を持っています。

この映画の公開はこの背景よりも十年程経っていますが、
まだまだ戦後の翳りを多くの人が抱えていたことでしょう。
物語には同じような体験の人物がいて、
でも二人は純愛を貫き、まわりはそれを見つめる。
登場人物と同じ目線で近い過去を振り返るということ。
(あくまで推測ですが)
人々は戦争との決着を、このドラマで体現していたのかもと思いました。


第三部へ続く。
  


Posted by いもたつ at 08:02Comments(0)銀幕倶楽部の落ちこぼれ