2012年08月04日
アニマルキングダム 2010豪 デヴィッド・ミショッド

犯罪者一家から抜け出した母が、薬物中毒で亡くなり、
主人公は、母の実家の犯罪者一家に戻ります。
そこで生き残るためには、ボス猿になるしかなかった。
(最後にわかります)
終始、主人公(少年)のみが脅かされます。
犯罪者一家の邪魔者として、警察の邪魔者として、
その宿命をどう受け止めているのか、
そもそも受け入れているかもわからないのが無機質な主人公です。
何故無機質なのか?
そのヒントは冒頭の母が亡くなるシーンで、
主人公のキャラクターを匂わせていますが、
予想もできないラストにつながっていましたが、
唖然として終わります。
異常な一家であることは冒頭から様々なエピソードで
知らしめますが、その異常状態はエスカレート、
正確に言えば、怖さが分かってきます。
その状態で主人公の少年は本能と、
生い立ちからの嗅覚で嗅ぎ分け、
決断と行動をとります。
ラストですべてがまとまる
頭をガツンとやられた映画でした。