2011年08月31日
生物と無生物のあいだ 福岡伸一

私の体の分子が、体全体が、動的平衡によって、
生きながらえていることなど、感じることはできません。
分子レベルで体が愛おしくなりました。
著書で描かれている生命の完成度は、
これしかない道を歩んで、ここまできました。
人はそれを少しずつ驚きとともに感動して、
神に跪いたのではないでしょうか。
そして、己が誇りに思えもします。
著書の半分ほどは、著者のこれまでの生活の回想ですが、
その生きた軌跡は、私に、生命のロマンを想わせてくれました。