2019年05月13日

【SPAC演劇(映画)】 コンゴ裁判 監督:ミロ・ラウ



これも国際関係の構図で、力のあるものが富を享受している現実です。そして、見たくないと見せたくないが重なっている現実でもあり、それは先進国と、恩恵を受けている一握りの当事者の都合の上で成り立っています。
そこに風穴を開けようとしたのが、この映画(演劇)で、なんと、コンゴ戦争を裁判にかけるということを、擬似裁判ではありますが、やってのけた作品です。

紛争に係わった当事者の証言や、戦争の背景になるコンゴのレアメタルを採掘(搾取)している企業も証言台に立ちます。企業のやりたい放題と、そのやりたい放題で犠牲になる人々を押さえつける同じコンゴの武装集団の証言もあれがば、それらを黙認している政府関係者も立たせます。
犠牲者の生々しい証言もあります。住んでいた土地が汚染で不毛になってしまった現地の人たち、虐待により殺害や強姦された生の声です。
実際にそれを追求する人と弁護する人があり、裁判官が調停します。
よく実現できたというのが率直の印象です。

そして500万人とも言われる犠牲者が出た戦争の間接の原因は、私達が手放せないスマートフォンをはじめとする電子機器の急速的な普及です。
私も恩恵を受けていて、知らないところでは悲惨な事が当たり前のように起きているのも問題ですが、もっと深刻なのは、知らされない構造ができていることです。

コンゴは肥沃な土地と、豊富な地下資源に溢れています。その恵みはほんの一部の人が享受していて、大多数は豊かな(金になる)素材が眠っているがために不幸を運命付けられてしまっているといます。
胸が傷みます。
この現実を世に問うことを使命とした造り手を賞賛します。


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Posted by いもたつ at 08:46│Comments(0)芋日記
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