2024年05月11日
2024年05月10日
2024年05月09日
2024年05月08日
2024年05月07日
【SPAC演劇】 かもめ トーマス・オスター・マイアー 演出

休憩をはさんでほぼ3時間の会話が中心の群像劇です。
観ていて、集中力が途切れそうになる位かなり重たい内容で、休憩に助けられた観劇でした。
各登場人物の立場を踏まえた気持ちは解りますが、共感はできません。ロシア人気質だからなのか、ヨーロッパ自体が他国との関係が複雑だからか、和とは離れた感覚があることを強く感じます。
個々人が自分を大事にすることは総じると大きな正に向かうとも考えられますが、この劇(話)はどうにも負にしか、悲劇しか産みません。悶々とする展開です。
演出は随所にユーモアを散りばめています。また、本気ではないかとと鬼気迫る主張があったり、愛をほのめかす演技も作り込まれていることを感じます。
本質的な演劇鑑賞でした。
2024年05月06日
【SPAC演劇】 パレードとレモネード 三浦直之(ロロ) 演出

【SPAC演劇】 パレードとレモネード 三浦直之(ロロ) 演出
青葉公園にてのストリート演劇で、ショートコントをつなぎ合わせたオムニバス形式です。
そのショートストーリーがよく出来ていて面白い。
観客の気持ちを察しているかのように、つなぎ合わせのとっかかりで心を掴みます。
そして、街中の炎天下を味方にしていて、静岡を意識した組み立てにもなっています。
2024年05月05日
【SPAC演劇】 白狐伝 宮城聰 演出

昨年の「天守物語」とも親和性がある、人間と異世界の者との愛の物語です。
ヤスナに命を助けられた白狐のコルハは、恋人を喪い傷心のヤスナのために、グズノハ姫に化けて尽くします。子まで設けた二人ですが、クズノハ姫が生きていることがわかりコルハは身をひきます。
コルハの献身に涙が溢れます。観ていて異世界(獣だ)なんて関係なしです。これがメッセージでしょう。いつも世界中のどこかで常にある諍いに対してのです。
劇自体は宮城演出そのもので、役者はムーバーとスピーカーに別れてそれをいかんなく発揮します。そして打楽器を中心とした音楽と、衣装や照明を含めた美術も世界観を演出します。
今回はそれを基礎に、歌舞伎の味付けが施されていました。
主演の美加里はコルハとクズノハ姫と、コリハが化けたクズノハを演じ分けます。これがまたまた素晴らしかったです。
追伸
5/5は「立夏」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「立夏」の直接ページはこちら
立夏