2024年05月05日
【SPAC演劇】 白狐伝 宮城聰 演出

昨年の「天守物語」とも親和性がある、人間と異世界の者との愛の物語です。
ヤスナに命を助けられた白狐のコルハは、恋人を喪い傷心のヤスナのために、グズノハ姫に化けて尽くします。子まで設けた二人ですが、クズノハ姫が生きていることがわかりコルハは身をひきます。
コルハの献身に涙が溢れます。観ていて異世界(獣だ)なんて関係なしです。これがメッセージでしょう。いつも世界中のどこかで常にある諍いに対してのです。
劇自体は宮城演出そのもので、役者はムーバーとスピーカーに別れてそれをいかんなく発揮します。そして打楽器を中心とした音楽と、衣装や照明を含めた美術も世界観を演出します。
今回はそれを基礎に、歌舞伎の味付けが施されていました。
主演の美加里はコルハとクズノハ姫と、コリハが化けたクズノハを演じ分けます。これがまたまた素晴らしかったです。
追伸
5/5は「立夏」です。二十四節気更新しました。
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立夏